ご家族さまの心の中の、本当のお気持ちは、私たちには分かりません。
私たちの施設でも、認知症の進行による問題行動や、突然のお怪我で車椅子での生活が余儀なくされるなど、施設への入居以外に選択肢がほとんど無い状況で、ご入居を決断される方は少なくありません。
「本当は施設になんか入居させたくない」「でも他に方法がないのだからしかたがない」
入居申込書をいただくその時でさえ、そんなご家族さまの複雑なお気持ちを、感じてしまうことがあります。
しかし、そうしたご家族さまの表情にも、ご入居後、しばらくすると変化が見えます。
それは笑顔を取り戻した、ご両親さまに再会した時から……。
「施設に入居させることは不幸なこと」
ご両親様にとって、自分にとって、家族にとって。
そのように考えられている方が多いかもしれません。
しかし現実は、必ずしもそうではありません。
安心して、安全に、
できるだけたくさんお話を聞かせていただき、
できるだけ楽しく過ごせるように。
きれいな場所で、身なりを整えて。
幸せな日を過ごしていただきたいです。
どんなにささいなことでも、私たちにご質問をください。